キッチンから世界を変える/守りたいアフリカの食「白トウモロコシ」 vol.22

キッチンから世界を変える/守りたいアフリカの食「白トウモロコシ」 vol.22

キッチンから世界を変える/守りたいアフリカの食「白トウモロコシ」 vol.22

ABCクッキングスタジオは、WFP国連世界食糧計画(国連WFP)と日本国内初の「広報パートナーシップ契約」を締結しています。今回は、アフリカの主食「白トウモロコシ」と気候問題について紹介します。

アフリカの主食「白トウモロコシ」

アフリカの主食白トウモロコシ

アフリカでよく食べられている食材のひとつに白トウモロコシがあります。現地では「メイズ」や「マイース」と呼ばており、毎日の食事に欠かせない存在です。粉にしてお湯を加えて加熱しながら練り、柔らかい餅のようにします。そのまま食べると穀物独特の甘みがほんのりありますが、小さくちぎって、油で炒めた青菜、肉や魚、スープをつけて食べるのが一般的です。

干ばつによる収穫量の激減

干ばつによる収穫量の激減

そんなアフリカの食に欠かせない白トウモロコシですが、アフリカ南部では、2023年にエルニーニョ現象によって引き起こされた干ばつで収穫量が激減しています。エルニーニョ現象は太平洋の水温が平年より高くなる現象のことで、干ばつや洪水、サイクロンなどの異常気象をもたらしており、マラウイ、ザンビア、ジンバブエでは、約500万人が極めて深刻な事態に直面しています。人口の7割が農業で生計を立てているアフリカ南部では農作物が不作となり、食料不安や収入の著しい減少に直結してしまいます。

国連WFPの支援

国連WFPの支援

国連WFPではエルニーニョの季節を見越し、影響の予測情報を発信することで、被害の軽減を図っています。マラウイでは約210万人に食料と現金を提供することを目指していますが、被害の規模に追い付かず、穀物不足は深刻さを増しています。同様にザンビア、ジンバブエでも、被害が深刻だった地域で支援しています。

あなたのエッセイが途上国の給食に

テーマ大切さを考えよう私たちのごはんWFPチャリティーエッセイコンテスト2024

「大切さを考えよう 私たちのごはん」をテーマに、
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応募1作品につき給食2人分(60円)が、国連WFPに寄付され、途上国の学校給食支援に役立てられます。

応募要項

テーマ 「大切さを考えよう 私たちのごはん」
募集期間 2024年7月1日(月)~9月4日(水)【締切日必着】
部門 (1)小学生部門(4・5・6年生)
(2)中学生・高校生部門
(3)18歳以上部門
応募方法 郵送・オンライン

国連世界食糧計画(国連WFP)とは?

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飢餓のない世界を目指して活動する国連の食料支援機関。緊急時には命を救う食料を届ける共に、紛争や災害などのショックから立ち直り、豊かで持続可能な未来を築くための支援を実施しています。世界の120以上の国や地域で、年間1億5000万人以上を支援。2020年にノーベル平和賞を受賞。

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