キッチンから世界を変える/今起きている気候変動と飢餓 vol.13

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ABCクッキングスタジオは、WFP国連世界食糧計画(国連WFP)と日本国内初の「広報パートナーシップ契約」を締結しています。今回は、世界で起きている気候変動について具体的な事例をお伝えしていきます。

飢餓の原因の1つ『気候変動による自然災害』

アフリカの角

中等度急性栄養不良を治療する国連WFPのヘルスセンターで

ソマリア、エチオピア、ケニアなどアフリカの角と呼ばれる地域では十分な雨が降らず、約2,200万人が深刻な飢餓に陥っています。干ばつにより、農作物の不作が続くと、まず家畜が死んでいきます。家畜を亡くし生計手段を失った人びとは、食料を求めて避難を余儀なくされました。また、この地域では、すでに食料・燃料・肥料の価格が高騰していたところ、ウクライナの戦争の影響によって価格がさらに高騰し、人々に大きな打撃を与えることになってしまいました。アフリカの角では今後、降雨の見通しも厳しく、飢餓人口がさらに増えると見込まれています。特にソマリアは飢餓の中でも最も深刻な飢きんに近い状況です。こうした緊急的なニーズに対応するため、国連WFPは人々の命を救う食料や人道物資の支援を提供しています。

※飢きんとは、栄養不足が蔓延し、十分に栄養価の高い食料が手に入らず、
人々が餓死し始めたときに宣言される、最も深刻な状態を言います。

※飢きんとは、栄養不足が蔓延し、十分に栄養価の高い食料が手に入らず、人々の生存が危ぶまれたときに宣言される、最も深刻な状態を言います。

パキスタンの洪水

洪水の影響を受けたコミュニティー

パキスタンは2022年に大規模な洪水に見舞われ、国土の1/3が水没。インフラが破壊され、1,700人以上が命を失い、800万人が避難を余儀なくされました。洪水によって、農業、食料、家畜、漁業資源が失われ、緊急の食料支援を必要とする人の数が支給量の倍の1,460万人にまで急増しました。

※データは2022年11月時点

先進国の二酸化炭素排出量が気候変動を加速

パキスタンを含む途上国の中には、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量が先進国に比べて少ないにも関わらず、気候変動の影響を大きく受けて、現在も危機的状況に陥っている国がたくさんあります。先進国一人当たりの二酸化炭素排出量が途上国を大幅に上回っていることを知り、私たちにできること(食品ロス・ゴミの削減など)に積極的に取り組むことが大切です。

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国連WFP(国連世界食糧計画)とは?

WFP_logo

飢餓と貧困をなくすことを使命に活動する国連唯一の食料支援機関。設立以降、世界の飢きん対応の最前線に立ち、緊急的な食料支援や自立支援を行い、何百万人もの命を救う活動をしてきました。飢餓との闘いへの功績等の活動において、2020年にノーベル平和賞を受賞しました。

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