ABCクッキングスタジオは、WFP国連世界食糧計画(国連WFP)と日本国内初の「広報パートナーシップ契約」を締結しています。今回は国連WFPの農村開発プロジェクトについてお伝えします。
災害などの危機に強いコミュニティづくりを目指す
太陽光発電を搭載した地域センターの様子
災害や紛争など緊急時に食料を配布するだけでは根本的な飢餓の原因を解決することはできません。自然災害や危機に強いコミュニティをつくるためには、電気や水の確保、通信技術の導入などの生活基盤の確立のほか、人びとのスキル向上が重要だと国連WFPは考えています。国連WFPは政府と協力し、技術支援を行うことで根本的な解決を目指します。2023年1月からは、世界で最も災害に弱い10か国の一つとされるマダガスカルの政府と手を組み、持続的な食料生産の確保のためにマダガスカル南部の農村コミュニティの開発を目指すプロジェクトを立ち上げました。
農村地域開発を目指す革新的なプロジェクト
このプロジェクトでは、太陽光発電を搭載した地域センターの設立や持続可能な水源地の確保、情報通信技術の導入などを進め、人々が持続的にエネルギーや水などを利用できるようにしています。また、女性や若者に向けて、食料生産やビジネススキルの研修、デジタル講座などの総合的なコミュニティサービスを提供しています。そして、センターに設置された太陽光発電によって、点滴灌漑や水耕栽培が可能になり、農業生産を向上させることができます。農村に住む人々への技術支援は、持続的な食料生産や気候に影響されにくい農業以外の収入機会への道も開きます。
SAVING LIVES CHANGING LIVES
あなたの支援でできること
5,000円のご寄付で子ども1人に、1年分の学校給食を届けることができます。
国連WFP(国連世界食糧計画)とは?
飢餓ゼロを使命として活動する世界最大の人道支援機関。緊急時に人の命を救い、食料支援を活用して、紛争や災害、気候変動の影響を受けた人々のために、平和、安定、繁栄への道筋を構築しています。年間120以上の国や地域で1億5800万人へ支援を提供しています。飢餓と闘い、平和に向けた功績が認められ2020年にノーベル平和賞を受賞しました。
国連世界食糧計画(国連WFP)特集
バックナンバー
国連WFPニュースレター
Vol.73 :
紛争、洪水、相次ぐ地震、そして過酷な冬/危機に見舞われる人びとへ、今日を生きるための食料を
Vol.72 :
特集:国連WFP親善大使の杏さん チュニジアを訪問 ― 学校給食支援、女性主導の農業開発団体の現場を視察 ―
Vol.71 :
特集・実を結び始めた国連WFPの自立支援 ― アフリカ サヘル地域の緑化、戦火のウクライナ・地震被災のシリアでの自立支援