

ABCクッキングスタジオは、世界食糧計画(WFP)と日本国内初の「広報パートナーシップ契約」を締結しています。今日は、深刻化する資金難が支援の現場に与えている影響についてお伝えします。
支援額 一人あたり12.5ドルから6ドルへ
WFPをはじめとする国連機関は、かつてないほどの深刻な資金不足に直面しています。主な要因は、各国からの拠出金減少、世界的な物価高騰、そして中東情勢をはじめとする地域混乱です。現場では十分な支援を届けられず、支援の規模を縮小せざるを得ない状況となっています。
例えば、バングラデシュのコックスバザールにあるロヒンギャ難民キャンプでは、資金難の影響で、それまで1か月あたり12.5ドルだった支援額が、わずか6ドルへと半減する事態に追い込まれたことがあります。
12.5ドルの頃、住民たちは米13kg・油1ℓ・鶏1羽・野菜・豆類・塩・砂糖などを手に入れることができました。決して十分ではないものの、育ち盛りの子どもや妊娠中の女性たちの栄養状態をぎりぎりで支えていける量でした。しかし6ドルに減額された際、手に入るのは米8kg・油1ℓ・塩120g・豆類のみでした。これだけの食材で、どう生き延びればよいのでしょうか。



「何を作るか」ではなく、「空腹をどうしのぐか」

紛争や経済危機、自然災害などの影響が続く国や地域では、自ら食料を確保することが極めて困難な状況にあります。人々にとって、食べ物が入らないということは、死活問題です。それでも人々は諦めず、わずかな土地で野菜を育てたり、池で養殖を行ったりしながら、生き延びるために必死の努力を続けています。
現場の人びとが向き合っているのは、「何を作るか」ではなく、「空腹をどうしのぐか」という切実な現実です。十分な食料を得られずにいる人々を支えるために、私たちにも参加できる支援の形があります。


世界食糧計画(WFP)とは?

飢餓のない世界を目指して活動する国連の食料支援機関。緊急時には命を救う食料を届ける共に、紛争や災害などのショックから立ち直り、豊かで持続可能な未来を築くための支援を実施しています。世界の120以上の国や地域に拠点を持ち、年間1億1000万人を支援。2020年にノーベル平和賞を受賞。
世界食糧計画(WFP)特集
バックナンバー
WFPニュースレター
Vol.73 :
紛争、洪水、相次ぐ地震、そして過酷な冬/危機に見舞われる人びとへ、今日を生きるための食料を
Vol.72 :
特集:国連WFP親善大使の杏さん チュニジアを訪問 ― 学校給食支援、女性主導の農業開発団体の現場を視察 ―
Vol.71 :
特集・実を結び始めた国連WFPの自立支援 ― アフリカ サヘル地域の緑化、戦火のウクライナ・地震被災のシリアでの自立支援





