キッチンから世界を変える/「空腹をどうしのぐか」資金難による難民キャンプへの影響 vol.32

キッチンから世界を変える/「空腹をどうしのぐか」資金難による難民キャンプへの影響 vol.32

キッチンから世界を変える/「空腹をどうしのぐか」資金難による難民キャンプへの影響 「空腹をどうしのぐか」資金難による難民キャンプへの影響

ABCクッキングスタジオは、世界食糧計画(WFP)と日本国内初の「広報パートナーシップ契約」を締結しています。今日は、深刻化する資金難が支援の現場に与えている影響についてお伝えします。

支援額 一人あたり12.5ドルから6ドルへ

WFPをはじめとする国連機関は、かつてないほどの深刻な資金不足に直面しています。主な要因は、各国からの拠出金減少、世界的な物価高騰、そして中東情勢をはじめとする地域混乱です。現場では十分な支援を届けられず、支援の規模を縮小せざるを得ない状況となっています。
例えば、バングラデシュのコックスバザールにあるロヒンギャ難民キャンプでは、資金難の影響で、それまで1か月あたり12.5ドルだった支援額が、わずか6ドルへと半減する事態に追い込まれたことがあります。
12.5ドルの頃、住民たちは米13kg・油1ℓ・鶏1羽・野菜・豆類・塩・砂糖などを手に入れることができました。決して十分ではないものの、育ち盛りの子どもや妊娠中の女性たちの栄養状態をぎりぎりで支えていける量でした。しかし6ドルに減額された際、手に入るのは米8kg・油1ℓ・塩120g・豆類のみでした。これだけの食材で、どう生き延びればよいのでしょうか。

12.5ドルの頃、米13kg・油1ℓ・鶏1羽・野菜・豆類・塩・砂糖の写真

6ドルに減額された際、米8kg・油1ℓ・塩120g・豆類の写真

12.5ドルの頃、米13kg・油1ℓ・鶏1羽・野菜・豆類・塩・砂糖の写真

6ドルに減額された際、米8kg・油1ℓ・塩120g・豆類の写真

「何を作るか」ではなく、「空腹をどうしのぐか」

食料の写真

紛争や経済危機、自然災害などの影響が続く国や地域では、自ら食料を確保することが極めて困難な状況にあります。人々にとって、食べ物が入らないということは、死活問題です。それでも人々は諦めず、わずかな土地で野菜を育てたり、池で養殖を行ったりしながら、生き延びるために必死の努力を続けています。
現場の人びとが向き合っているのは、「何を作るか」ではなく、「空腹をどうしのぐか」という切実な現実です。十分な食料を得られずにいる人々を支えるために、私たちにも参加できる支援の形があります。

配布する様子の写真

食料の写真

配布する様子の写真

ShareTheMeal(シェア・ザ・ミール)

「ShareTheMeal(シェア・ザ・ミール)」は、WFPが提供する、スマートフォンから誰でも簡単に、飢餓に苦しむ子どもたちへ食事を届けられる無料アプリです。約120円(0.80米ドル程度)で、子ども1人に1日分の食事を支援することができ、タップひとつで寄付が完了します。

世界食糧計画(WFP)とは?

WFP_logo

飢餓のない世界を目指して活動する国連の食料支援機関。緊急時には命を救う食料を届ける共に、紛争や災害などのショックから立ち直り、豊かで持続可能な未来を築くための支援を実施しています。世界の120以上の国や地域に拠点を持ち、年間1億1000万人を支援。2020年にノーベル平和賞を受賞。

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