Eat Local ~地産地消~

まわりを海に囲まれ南北に長い日本は、自然環境に恵まれ、日本各地においしいものがたくさん実ります。
そしてそれらは知恵を使って“料理”となり、四季の移ろいとともに味わい、長い月日をかけて日本独自の食文化をつくってきました。
まだまだ、あなたの知らない日本のおいしさがきっとあるはずです。“地産地消”というその言葉どおり、地域に根差すおいしさは、やはりその地で味わうのが一番。ABCと一緒に、日本のおいしさを再発見する旅に出ませんか?

 Pick Up Area 愛知・東三河

愛知県の東部、東三河は、豊橋平野や渥美半島などで形成され、三河港を中心とした貿易と、豊川水系による農業・工業によって発展した地域です。水の増減が激しい豊川の流域では、昔は干ばつが多く乾燥に強い作物しか育てられませんでしたが、一人の男の計画でつくられた豊川用水によって水が安定供給され、さまざまな作物の産地が誕生しました。

JA全農みのりみのるプロジェクト『AGRIFUTURE』No.35号転載 http://minoriminoru.jp/

The Speciality01

Bara / バラ

39人の生産者が団結して育てる
東三河の豊川市は全国屈指のバラの産地です。1981年から栽培が始まり、現在では年間1,600万本のバラを全国に出荷していて、JA単位では面積・出荷量ともに日本一を誇ります。39人の生産者がバラ部会に所属し、団結しながら栽培を行っています。150種以上の品種があり、その品種ごとに個性があるゆえ、栽培方法も奥が深いのが特徴です。

The Speciality02

Amaegimi / 甘恵黄味(あまえぎみ)

珍しい黄色いミニトマト
今から8年前に栽培を始めた黄色いミニトマトは、程よい酸味と強い甘味を持つ「甘恵黄味」という品種です。糖度が8度以上あり、抗酸化作用があるとされるリコピンを普通のミニトマトよりも多く含んでいます。収穫時期は10月~7月ですが、厳寒期以降はとくに衝撃的なおいしさだと生産者は自信を持っています。

The Speciality03

Setoka / せとか

蒲郡市が誇る温室みかん
1970年代に温州みかんが生産過剰になった際、種類の違うみかんを作るために、この地域でハウス栽培が始まったそうです。飛田さんが生産するみかん4種のうち最も力を入れているのが、2001年に品種登録された「せとか」です。果汁の多い「清見」、甘い「アンコール」、味が濃厚な「マーコット」を交配させ、薄皮ごと食べられます。


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