Eat Local ~地産地消~

まわりを海に囲まれ南北に長い日本は、自然環境に恵まれ、日本各地においしいものがたくさん実ります。
そしてそれらは知恵を使って“料理”となり、四季の移ろいとともに味わい、長い月日をかけて日本独自の食文化をつくってきました。
まだまだ、あなたの知らない日本のおいしさがきっとあるはずです。“地産地消”というその言葉どおり、地域に根差すおいしさは、やはりその地で味わうのが一番。ABCと一緒に、日本のおいしさを再発見する旅に出ませんか?

 Pick Up Area 静岡・なんすん

静岡県東部の北側、富士山の裾野にはいちご畑が広がり、愛鷹山の麓には「ぬまづ茶」の茶畑や、メロン畑が広がっています。そのほか酪農や牛の肥育も盛んで、近年は「あしたか牛」のブランド化に力を入れています。一方、南側は全国屈指の温暖な気候で、みかんの産地として有名です。このように名産が多いのは日本三大清流の1つ「柿田川」の美しい水が農業に使われ、おいしい農畜産物を育むからです。

JA全農みのりみのるプロジェクト『AGRIFUTURE』No.17号転載 http://minoriminoru.jp/

The Speciality01

Numazu cha / ぬまづ茶

お茶本来の味わいと香味をもつ
農林水産大臣賞をはじめ、数多くの賞を受賞している「ぬまづ茶」は、温暖で豊かな自然に囲まれた愛鷹山麓(あしたかさんろく)で栽培されています。地元ではお茶をそのまま飲むだけでなく、天ぷらにしたり、お茶でごはんを炊きこんで“お茶飯”にしたりと、料理として食べることも多いようです。生産者の野崎さんは、かんたんに水出しもできるので、ペットボトルのお茶だけでなく丁寧に生産された茶葉で、お茶本来がもつ栄養素をちゃんと摂取してほしいと願っています。

The Speciality02

Petit vert / プチヴェール

小さいのに栄養価は高い
フランス語で「小さい緑」という意味をもつプチヴェールは、ケールと芽キャベツを掛け合わせて作られた小さい葉物野菜で、岩崎さんはこのプチヴェール生産の第一人者です。農薬や化学肥料を使わず、有機肥料で育てているため、実がとても甘くなるのだそうです。ビタミンC、鉄分、カルシウム、カロテンなどがどれも豊富に含まれている、糖度と栄養価の非常に高い優秀な野菜です。和食・洋食・中華とジャンルを問わず使える万能さも、人気の理由のようです。

The Speciality03

Jutaro Mikan / 寿太郎みかん

濃い味で後を引くおいしさ
昭和50年、沼津市西浦の山田 寿太郎さんが発見した品種であることから、その名前がついた「寿太郎(じゅたろう)みかん」。沼津市のみかん栽培面積の約4割を占め、出荷量は平成19年に青島温州を抜いてトップになりました。皮の表面はなめら かで小ぶりな実をしていますが、糖度が高く、酸味と甘味のバランスも絶妙で、味が濃く後を引くおいしさです。ジュースやジャム、ゼリーはもちろん、シフォンケーキやマドレーヌなど、寿太郎みかんを使った加工品の開発にも積極的に取り組んで います。


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