Eat Local ~地産地消~

まわりを海に囲まれ南北に長い日本は、自然環境に恵まれ、日本各地においしいものがたくさん実ります。
そしてそれらは知恵を使って“料理”となり、四季の移ろいとともに味わい、長い月日をかけて日本独自の食文化をつくってきました。
まだまだ、あなたの知らない日本のおいしさがきっとあるはずです。 “地産地消”というその言葉どおり、地域に根差すおいしさは、やはりその地で味わうのが一番。ABCと一緒に、日本のおいしさを再発見する旅に出ませんか?

 Pick Up Area 新潟・佐渡島

新潟市から西に約45㎞、日本海に位置する佐渡島は海運の中継地であったことから、人と物の往来によって各地の文化が交差し、融合する場所として栄えてきた歴史があります。現在は、農業の分野において、日本ではじめてFAO(国連食糧農業機関)から世界農業遺産に認定されたことで注目を集めています。日本のトキが一度絶滅した2003年以降は、生産者の間で島内の自然環境を守る活動がより盛んになり、自然や生き物と共存する生活が豊かで価値あるものとして見直されているそうです。

JA全農みのりみのるプロジェクト『AGRIFUTURE』No.33号転載 http://minoriminoru.jp/

The Speciality01

Anpogaki / あんぽ柿

やさしい食感と濃厚な甘さの柿
佐渡では「平ひらたねなし核無」と「刀と ねわせ根早生」という2品種の柿を栽培し、「おけさ柿」として出荷しています。その皮をむき、1週間ほど乾燥させた半生状態のものが「あんぽ柿」です。半生特有のやさしい食感と、とろけるような甘さがたまらない佐渡の名産です。柿はポリフェノールが豊富に含まれるくだもので、その量は赤ワインの10倍、お茶の30倍ともいわれます。地元では生食だけでなく、近頃はクリームチーズや生ハムなどと合わせた前菜料理としてもよく食べられています。

The Speciality02

Koshihikari / コシヒカリ

自然と共生する農法でつくられる佐渡の米
トキの存在でよく知られる佐渡では“自然と共生しながら農業に取り組む”ことを大切に考えているため、市が「生きものを育む農法」を定めています。これは1年を通して水田やその周辺に水場を設けることによって、生きものが生息しやすい環境をつくりだす、自然の営みに寄り添った農法です。この農法にそって稲を育て、農薬や化学肥料を5割以上削減して生産されたのが佐渡の「コシヒカリ」です。

The Speciality03

Sado Gyunyu / 佐渡牛乳

ストレスフリーの牛から搾る牛乳
佐渡の酪農家は、国際的に認められている食品衛生のガイドライン「HACCP」に基づく衛生管理手法を導入しているため、新潟県畜産協会から“クリーンミルク生産農場”と認定されています。生産者や関係者が協力しあい、消費者に安全で安心な牛乳を届けることに努めています。より深い味わいを引き出すために、牛にストレスがかからない広い場所で育てるなど、生育環境に気を配るのはもちろんですが、自慢の佐渡牛乳がひとりでも多くの人の目に触れるよう、佐渡を象徴するトキが可愛く描かれたパッケージを採用しています。


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