Eat Local ~地産地消~

まわりを海に囲まれ南北に長い日本は、自然環境に恵まれ、日本各地においしいものがたくさん実ります。
そしてそれらは知恵を使って“料理”となり、四季の移ろいとともに味わい、長い月日をかけて日本独自の食文化をつくってきました。
まだまだ、あなたの知らない日本のおいしさがきっとあるはずです。“地産地消”というその言葉どおり、地域に根差すおいしさは、やはりその地で味わうのが一番。ABCと一緒に、日本のおいしさを再発見する旅に出ませんか?

 Pick Up Area 北海道

北海道は国内耕地面積の約25%を有し、広大な大地と気候を生かした生産で、数多くの品目で国内シェア1位を誇る「農業王国」です。その多くは本州に出荷されていますが、地産地消を目指し、標茶(しべちゃ)町ではご当地限定の牛乳が商品化されたり、士幌(しほろ)町では、生産者と町立高校の生徒が協力し、町の特産品を作ろうと全力を注いでいます。

JA全農みのりみのるプロジェクト『AGRIFUTURE』No.31号転載 http://minoriminoru.jp/

The Speciality01

Hokkaido Mai / 北海道米

40年にわたる努力がついに実った
生産量全国第2位を誇る北海道の米。道内の米自給率は90%を超えます。特に有名なのは「ゆめぴりか」と「ななつぼし」の2ブランド。今では全国で認知も高まりましたが、ここまでくるまでに40年ほどかかったそうです。「ゆめぴりか」は道内最高峰といわれ、ほどよい粘りと豊かな甘味が人気です。一方の「ななつぼし」は、つや、粘り、甘味のバランスが絶妙と評価されています。

The Speciality02

Kitami no Tamanegi / 北見の玉ねぎ

大正時代から栽培を続ける北見の玉ねぎ
玉ねぎの生産量は北海道が全国の約50%を占め、そのうち約40%は北見市とその周辺で生産されています。この地域は大正時代から玉ねぎ栽培を行う歴史の古い場所。生産者の方によると、スライスした玉ねぎは水に浸けるとよい成分が流れ出してしまうため「ザルなどで空気にさらし数時間置いて食べるのがいい」と話しています。

The Speciality03

Shibecha Gyunyu / しべちゃ牛乳

地元にもおいしい牛乳を届けたい
北海道の中でも高い生乳生産量を誇る標茶町。大半が道外に出荷されるなか、地元でもおいしい牛乳を、との想いから「しべちゃ牛乳」が誕生しました。低温殺菌処理をしているためタンパク質の熱変性が少なく、牛乳本来の味わい深さが感じられます。しっかりとした甘味とコクがありながらも後味がすっきりしているのは、放牧で健康的に育つ乳牛から搾るからです。


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