ABCがつなげてくれた、運命的なパンとの出合い

私がはじめてパン生地を触ったのは、実はABCのインストラクター採用試験。それまでは企業のOLでした。好きな料理を仕事にしたくて、憧れだったABCの試験を受けました。パン生地の“ほわっ”と柔らかな感触に感動して、いつか自分でパン教室を開きたいと思ったのが開業のきっかけです。入社後の社員研修で学んだことが、今でも私のパン作りのベース。それだけ教わった内容が丁寧で、しっかりしていたんだと思います。ABCのインストラクター時代は毎日楽しかった思い出ばかり。和気あいあいとした雰囲気もABCの特徴ですね。今は子育ての傍ら、自宅で月5回教室を開いたり、カルチャースクールで教えたりしています。ライフスタイルが変わっても、こうしてマイペースにパンに関われるのは嬉しいこと。今、パン作りに使っている天然酵母は、発酵のスピードがイーストに比べてゆっくりで、生地を一晩放っておいてもおいしくできる。そんなスローな感じも、今の生活に合っている気がします。「おいしかった」とか「ごちそうさま」という言葉がこの仕事のやりがいですが、それは昔からずっと変わりません。初心者だった私がパンと出合い、教室を開けたのも、ABCで学ぶことが多かったからだと思っています。