要注意!
ブルーライトと肌老化の関係とは

私たちの日常生活に欠かせないパソコンやスマートフォンはブルーライトを発生させています。最近の研究で、ブルーライトには紫外線と同じような性質があり、肌の老化に影響があることが分かりました。
ブルーライトの性質を知って、上手に付き合っていきましょう。

ブルーライトとは
ブルーライトは、目に見える光(可視光線)の中でもっとも強い光です。
光には波長があり、その波長が短いほどエネルギーは強くなります。
ブルーライトの波長は380〜500mmで、日焼けを起こす原因として知られる紫外線A波(UVA)400~315nmに近い領域です。
パソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイやLED照明、ゲーム機や液晶テレビには、このブルーライトが多く含まれています。

ブルーライトと肌老化の関係
1)肌のたるみ・シワの原因に?
ブルーライトはUVAによく似た性質を持っています。
UVAは肌内部にある真皮層に存在する線維芽細胞にダメージを与えます。
線維芽細胞は肌のハリや弾力を担うコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を作る部分であるため、ダメージを受けるとたるみやシワなどの肌の老化が進む可能性があります。
波長が似ているブルーライトでも同様の影響を引き起こす可能性が指摘されています。

2)ブルーライトで日焼け?
ブルーライトは肌の真皮層に届かなくても表皮に強い影響を与え、メラニン色素を発生させます。
そのため、紫外線による日焼けと同じように肌を黒化する色素沈着を起こすといわれています。
3)シミをつくる?
夜遅くまでブルーライトを浴びていると、眠気を引き起こすメラトニンが分泌されなくなり、不眠症や自律神経失調症を招く可能性があります。
睡眠は皮膚のターンオーバーと密接な関係にあるため、ターンオーバーが狂ってシミの発生や色素沈着につながる可能性があります。
4)活性酸素を発生させる
活性酸素は、私たちのカラダの細胞をサビつかせる悪玉酸素のことを指します。
この活性酸素が増えることでカラダの細胞がサビつき、皮膚のたるみをはじめ老化を進行させるもととなります。
現時点では、ブルーライトがつくる活性酸素の量はUVAの1/4程度と言われています。
しかし、パソコン、スマートフォン、テレビなどを見ている時間を考えれば、紫外線を浴びている時間よりも圧倒的に長いです。日頃からブルーライトを浴びない工夫をすることが大切です。
今すぐできるブルーライト対策
パソコンやスマートフォンから発生しているブルーライトは今や私たちの生活に欠かせない光になっています。
ブルーライトを全く浴びずに生活することは難しいでしょう。
そこで、ブルーライトと上手に付き合うための方法を紹介します。
1)日焼け止めを塗る
ブルーライトを一日中浴びる環境にいる人は、室内でも日焼け止めを塗るのがおすすめです。
ブルーライトカット機能がある日焼け止めも販売されています。
また、日焼け止めを塗っていない就寝前などはスマートフォンの使用を控えるようにしましょう。
2)距離を離す
ブルーライトの影響は距離が近いほど大きくなります。
なるべく顔から離した状態で使用しましょう。
3)画面の設定を変更する
・ディスプレイの明るさを抑える
液晶画面は明るいほど見えやすくなりますが、その分ブルーライトの影響が増えます。
長時間使用する場合は、文字が見にくくない程度まで画面の明るさを落とした方がよいでしょう。
・ブルーライトカットモードを使用する
パソコンには「夜間モード」、iPhoneには「Night Shift」モード、androidには「ブルーライトカットモード」があり、ブルーライト量をおさえることが可能です。
4)ブルーライトカットグッズを使う
パソコンやスマートフォン、タブレットなどに貼るブルーライトカットフィルムやブルーライトカット機能がついた眼鏡なども販売されています。上手に活用してみましょう。
5)抗酸化作用がある食材を摂る
ブルーライトを浴びることで増えてしまった活性酸素を除去するために抗酸化作用がある食材を摂りましょう。
抗酸化作用とは活性酸素を除去する働きのことです。
「ポリフェノール」や「ビタミンA・C・E」などは抗酸化作用が強く、どちらも旬の春野菜に多く含まれています。
ポリフェノール
植物の光合成によって生成される色素・苦み・アクの成分です。
摂取ポイント
水溶性なので生食やスープにすると◎

ビタミンA・C・E
強い抗酸化力があり、肌に弾力と潤いを与える効果が期待できます。
摂取ポイント
ビタミンAやビタミンEは脂溶性なので油と一緒に摂取すると◎

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