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新型栄養失調とは?
栄養失調というと食糧不足からなる戦時中のイメージをお持ちの方が多いと思いますが、
最近では、「新型栄養失調」という言葉が話題になっています。
今回は現代人の不調の原因ともいわれる新型栄養失調についてご紹介します。
新型栄養失調とは?
新型栄養失調とは、摂取カロリーは足りているのに特定の栄養が不足しカラダの不調につながることです。1日3食摂取していても偏った食生活が引き金となって起こるため、食生活を見直し、不足しがちな栄養素の摂取を心がけましょう。
新型栄養失調の原因 ~ 年代別の食生活 ~
新型栄養失調の原因はさまざまあります。特に年代によって理由は異なります。
若い女性の場合
食事制限によるダイエットで全体的に栄養が不足しがちになります。
特に野菜ばかりに偏ってしまい、肉や魚などのたんぱく質が不足する可能性があります。
たんぱく質が不足すると筋肉量が減少して脂肪が燃えにくいカラダになり、余計に痩せにくくなるだけでなく、免疫力の低下や貧血、抜け毛、むくみなどの症状が起こる恐れもあります。
30~50代の男性の場合
忙しい仕事の合間にコンビニのおにぎりのみ、インスタント食品など、手軽にカロリーを摂れる食事に偏りがちです。
摂取カロリーは足りているのに、野菜不足によるビタミン・ミネラル・食物繊維の不足により基礎代謝や免疫力の低下につながり、血管や細胞の老化なども進みやすくなる可能性があります。
高齢者の場合
高齢者はうどんなどのやわらかいものや、さっぱりしたもので食事を済ませてしまい、肉や魚などのたんぱく質が不足しがちです。
また、筋力の衰えにより買い物に出ることが難しくなったり、食事も偏りがちになります。たんぱく質は筋肉や血管、臓器、免疫細胞などの材料になる栄養素のため、高齢の方ほど重要になります!
不足しがちな栄養素を摂取しよう!
新型栄養失調対策の基本はバランスのよい食事です。それに加えて不足しがちな栄養素を普段の食事から意識して摂取しましょう!
ビタミン(ビタミンA、ビタミンB1)
<ビタミンA> 全年代で不足している栄養素
- 視覚の正常化、皮膚粘膜の健康維持に働く
- 多く含む食材 ⇒レバー、卵、緑黄色野菜 など
<ビタミンB1> 全年代で不足している栄養素
- 糖質をエネルギーに代えるのに必要であり、脳や神経の機能維持に働く
- 多く含む食材 ⇒豚肉、豆類、うなぎ など
ミネラル(鉄、カルシウム)
<鉄> 女性全年代で不足している栄養素
- ヘモグロビンを作る材料となりカラダに酸素や栄養を運搬する
- 多く含む食材 ⇒レバー、牛肩ロース、小松菜、納豆 など
<カルシウム> 全年代で不足している栄養素
- 骨や歯を作り、強くする。神経や筋肉の働きを正常にする
- 多く含む食材 ⇒牛乳、乳製品、干し海老、水菜 など
食物繊維
<食物繊維> 全年代で不足している栄養素
- 便のかさを増し、腸のぜん動運動を促す
- 多く含む食材 ⇒そば、りんご、切り干し大根、ごぼう など
※厚生労働省 国民健康・栄養調査平成29年度版参照
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