ニュースレター
シンガポールで銚子市の“食文化”の魅力発信イベントを開催
日本及びアジア圏に料理教室を展開する株式会社ABC Cooking Studio(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO志村なるみ、以下ABC)は、銚子市(千葉県銚子市、市長 越川信一)の協力により、日本への観光需要が高くリピーターが多いシンガポールをターゲットとし、日本の品質を維持した産品を用いた食材プロモーションを目的としたイベントを、2025年2月23日にABCシンガポールクッキングスタジオにて開催しました。
今回のイベントはデジタル貿易プラットフォームの開発・提供を手がける株式会社STANDAGE(東京都港区、代表取締役社長:足立彰紀、以下スタンデージ)、三菱商事株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:中西勝也、以下三菱商事)とともに取り組む地域創生を目的とした日本産品の海外販促イベントプロジェクトの一環として実施したものです。

シンガポールでのイベントの様子
開催背景とプロジェクトについて
本プロジェクトは地域創生を実現するため、各自治体とのコネクションとプロジェクト推進力を有する三菱商事、現地法人を有し海外でのイベントの豊富な実施・運営経験のあるABC、定温航空便によるドアtoドア小口輸送網(※)を提供しているスタンデージの3社がそれぞれの強みを掛け合わせて取り組んでいます。
今回のイベント開催において、スタンデージがシンガポールへの定温航空便によるドアtoドア小口輸送網の構築・提供を行い、両国における実用性、有用性および確かな需要を確認することができました。
尚、24年11月には同様に3社の取り組みとして、シンガポールにおける志摩市の“食文化”の魅力発信イベント、志摩市の豊富な食材と日本酒のペアリングイベントを開催しました。
本プロジェクトは3社が連携し、定温航空便を活用した小口輸送網の構築・運用を主目的として、2023年より継続的に実証を行っています。
温度管理の観点から、実証の貨物には食品を用いることが多いため、実証ごとに日本各地域の産品を輸出し、現地でイベントを開催することで、地域創生にも貢献できるものと考えております。
- ※東南アジア向け輸送における本物流網の構築は、JETRO(日本貿易振興機構)の海外サプライチェーン多元化等支援事業として取り組んでいるものです。
今回の取組について
銚子市は北を日本一の流域面積を誇る利根川、東から南を太平洋と、三方を川と海に囲まれ、風光明媚な君ケ浜や犬吠埼、白亜の犬吠埼灯台、粗削りの崖で雄大な屏風ケ浦など、岬あり断崖絶壁ありの変化に富んだ景観を楽しめるまちです。
漁場を形成するのに適した地域であることから、日本屈指の水揚量を誇る銚子漁港を擁する水産都市として、そして江戸時代より続く醤油の銘醸地としても知られています。
水産業界は水産品の輸出に意欲的に取り組んでいるものの、季節限定の水産品や小規模生産の特産品など、大量生産が難しくロットを確保しにくい産品については、有用な手段が限られるという課題を抱えていました。
本取り組みを通じて、小ロットでも品質を維持した状態で輸出を実現できる可能性を検証し、輸出促進による銚子市産業のさらなる発展を図りたいという観点から、今回三菱商事を介して銚子市の事業者がプロジェクトに参画することとなりました。
シンガポールは東南アジアで最も高い経済水準を誇り、消費市場および輸出市場としての魅力が高い国です。日本食品への需要も顕著で、2023年の日本からの農林水産物・食品輸出額は547.5億円に達し、そのうち水産物が88.3億円を占めています。
また、シンガポールから日本への観光客も増加傾向にあり、2024年の訪日シンガポール人数は過去最高を記録しています。
こうした理由から、小ロットベースの価格でも受容性が高いと判断し、本イベント開催地としてシンガポールを選定。大変好評をいただき、盛況のうちに終了となりました。
イベント概要

開催日時 | 令和7年2月23日(日)10:30~12:30 |
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開催場所 | |
参加者数 | 52名 |
銚子の食材をふんだんに使い、現地の味覚に合わせたレシピを開発
イベントでは、銚子の食材であるつりきんめ、めひかり、鯖の水煮缶、アフロキャベツや、古くから発酵食品の町として知られる銚子ならではの、ヤマサ醤油、ヒゲタ醤油、ひ志おといった伝統的な調味料を使用したオリジナルメニューを提供。日本酒、白ワイン、ビールなど銚子のお酒とのペアリングを参加者に楽しんでいただきました。
シンガポール メニュー概要
- 蒸しつりきんめ
- サバの缶詰餃子&醤油ガーリックディップ
- めひかりの唐揚げ・レモンマヨサラダ
銚子市の魅力をあますところなく体感
イベントでは、越川信一市長から銚子の魅力をVTRでご紹介いただき、事業者様からは銚子の食文化や食材の魅力に加え、それぞれの衣装で登場していただき多彩なプレゼンテーションによって銚子の魅力を多面的に感じていただきました。また、キャベツジュース、コーラの試飲やぬれ煎餅なども試食いただき、参加者の皆様には、食を中心に銚子の魅力をダイレクトにお楽しみいただき、大変好評なご意見をいただきました。

現地参加者の声(一部)
- つりきんめを初めてみて感動しました!
- 銚子を初めて知りました。成田から1時間の距離なので、訪問してみたいです。
- いろいろな観光地や食べ物・お酒が銚子にはたくさんあって、驚きました。遊びに行きます!
協力企業一覧 ※順不同
銚子市漁業協同組合、千葉県漁業協同組合連合会、銚子商工会議所、ヤマサ醤油株式会社、ヒゲタ醤油株式会社、銚子電気鉄道株式会社、株式会社くるくるやっほー、チョウシ・チアーズ株式会社、信田缶詰株式会社、石上酒造株式会社、株式会社銚子山十、株式会社浜鈴総芸、丸徳商事株式会社
今後も、日本の様々な地域の文化や特産品にスポットライトを当て、海外の生活者に向けた魅力発信を通じ、日本の食や文化、観光への関心を広げて、産品の購入や来訪を通じて地域の活性化に貢献できるようプロジェクトを推進してまいります。
ABCクッキングスタジオ
https://www.abc-cooking.co.jp/
ABCクッキングスタジオは、国内・海外会員約170万人を抱える世界最大級の料理教室(2024年10月)。
2010年海外に初出店。以降、香港・台湾・シンガポール・タイ・韓国・マレーシア・インドネシアと、日本を含む8ヶ国・地域に教室を展開し、アジア圏を中心にサービスを拡大しています。「世界中に笑顔のあふれる食卓を」の企業理念のもと、料理・パン・ケーキを学べるABC Cooking Studio、4歳からのクッキングスタジオabc kids、1回きりの料理教室1day lessonなどのサービスを提供し、生徒さまに「手作りの食」の大切さと楽しさを伝えています。また、特産品を使ったレシピ開発やコンサルティングによる地方創生事業、商品プロモーションを目的としたメディア事業、企業や自治体に人材支援を行う派遣事業ABC JOB STUDIOなども展開しています。
スタンデージについて
2017年3月設立。「すべての国が、すべてのモノに、平等にアクセスできる世界の実現」をビジョンに掲げ、地域や国に関わらず安心・安全・安価に「商品」と「代金」の同時交換を可能にする、ブロックチェーンとステーブルコインを活用した新貿易決済システムの開発を行う。主要な市場はアフリカをはじめとする新興国とみて、創業まもなくナイジェリアに拠点を設置し対アフリカ貿易事業を展開。貿易決済領域にとどまらず、販路開拓や受発注、国際物流といった貿易全体のDXを実現するシステムの開発・提供を行いながら、国内の新規貿易プレイヤーを増やすため、中小企業の輸出支援にも取り組んでいる。
問い合せ先
■ 株式会社ABC Cooking Studio
広報:金井
〒105-7190 東京都港区東新橋一丁目5番2号
〒100-0005 東京都千代田区丸の内一丁目4番5号
Email:koho@jp.abc-cooking.com