ブロッコリーはラテン語の「枝」から派生した言葉。びっしりついた無数のつぼみには、開花に必要な栄養素がたっぷりつまっています。野生のキャベツの改良種として、2000年も前から栽培され、中世には薬用植物として珍重されていました。
スルフォラファンはブロッコリーに含まれるフィトケミカルの一種で、ピリッとする辛みのもとになる成分です。優れた解毒作用や抗酸化作用から様々な疾病予防への効果が注目されていますが、特にがんへの予防効果に期待が高まっています。また、ブロッコリースプラウトにはより多くのスルフォラファンが含まれると言われ、健康野菜として、食卓にも並ぶようになってきました。
栄養素の含有量は少ないですが、昔から生薬として活用されてきたしょうがは、香りや辛味成分に優れた効能を持っています。日本には3世紀以前に中国から伝わり、小しょうがや中しょうがが栽培されました。現在もっとも注目を浴びている大しょうがは明治期に渡来し、昭和ごろから出回り始めました。
しょうががカラダを温めることは有名ですが、この役割を果たす成分は、ジンゲロールとショウガオールです。ジンゲロールは生のしょうがに豊富に含まれ、カラダの内部の熱を末端に送り、手先や足先などを温めます。一方、ショウガオールはしょうがを加熱・乾燥することにより増える成分で、胃や腸を刺激することで熱を発生し、カラダを中から温めます。上手に使い分けたり、ダブル使いすることで効率よくカラダを温めることができます。
風邪やインフルエンザなど感染症の流行るこの季節。手洗いうがいや睡眠時間の確保など生活面での予防はもちろん、食事に気を付けることも大切です。
ブロッコリーにはビタミンAやビタミンCが豊富に含まれ、粘膜を保護し、カラダの中にウイルスが侵入するのを予防してくれます。風邪を予防するためには、バランスのよい食事で栄養素の偏りなく摂取できることが第一ですが、野菜や果物などを積極的に取り入れ、不足しがちなビタミン類を食事で上手にとれるように工夫しましょう。
また、しょうがも風邪予防の味方です。生のしょうがには、抗菌・殺菌作用があるほか、免疫機能を高める働きもあると言われています。しょうがにはカラダを温める作用もあるので、寒さ対策や風邪予防など様々な場面で活躍します。
ブロッコリーとしょうがで、おいしくカラダの中から健康を作りましょう!
ブロッコリーとしょうがをおいしく食べられるレシピをご紹介します。旬の食材を味わってください!
第4回ヘルスフードカウンセラー検定受験者募集中!!
食や健康の正しい知識を身につけませんか?
医学・栄養学・調理学の中から毎日の生活に役立つ実践的な知識を幅広く学ぶことができます。
ABC HEALTH LABOとは
ABC HEALTH LABOとは、ABCクッキングスタジオの中でヘルスケアビジネスを推進するチームです。
食と栄養に関する知識や情報を発信し、より豊かで健康的なライフスタイルのご提案をします。
1日3食、毎日の食事で私たちのカラダは作られています。
日頃の食事が『おなかを満たす食』から『目的を満たすための食』となるよう、
レシピ提案や健康に関するセミナー・講座、料理レッスンなどを行っています。
【健康や食に関する情報を発信中!】