ココナッツオイルとは?
最近注目をされているココナッツオイル。
ココナッツオイルとは、ココナッツの果肉をしぼって抽出したココナッツミルクをさらに遠心分離して抽出したものです。
[ココナッツオイルがカラダに良い理由]
1.トランス脂肪酸フリー | トランス脂肪酸の摂取が多いとがんや心臓病のリスクが高まることが報告されています。マーガリンやショートニング、動物性脂肪にはトランス脂肪酸が多く含まれていますが、ココナッツオイルにはトランス脂肪酸が含まれていません。 |
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2.中鎖脂肪酸が豊富 | ココナッツオイルは天然の中鎖脂肪酸を豊富に含んでいます。中鎖脂肪酸は吸収が速く、すぐエネルギーとなるため、脂肪として体内に蓄積されにくいという特徴があります。 また、中鎖脂肪酸の1つであるラウリン酸には抗菌作用があり注目されています。 |
3.品質が低下しにくい | オリーブオイルや亜麻仁油などカラダに良いと言われる脂質も、酸化することによって質が低下してしまいます。ココナッツオイルは酸化しにくい性質を持っているため、質が低下しにくいという特徴があります。また熱にも強いため、高温調理にも向いています。 |
最大のポイントは「中鎖脂肪酸」が豊富に含まれていること
脂肪酸には「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」があります。「飽和脂肪酸」は、化学的に安定していて酸化しにくい性質があります。
でも、「飽和脂肪酸」がすべてよいわけではありません。炭素数によって、「長鎖」「中鎖」「短鎖」と3種類に分類されます。
「長鎖」は牛や豚のラードに代表されるように油の性質が強く、水に溶けにくい。とりすぎは禁物です。「短鎖」はお酢に代表されるように油の性質が弱く水に溶けやすい。
「中鎖」はそれらの中間の性質を持っていて、水溶性の栄養素のように、吸収されると血液に溶けながら血管に入り、そのまま肝臓へ行ってエネルギー源となります。
しかも、肝臓が使い切れない分は、「ケトン体」と呼ばれるエネルギー源として筋肉や脳で利用されるのです。
「ケトン体」を増やしてくれるココナッツオイル
実は「ケトン体」は長い間、悪ものだと思われていました。というのも、飢餓状態になると上昇するため、飽食の時代の私たちには縁遠い存在になっていたからです。ここ2、3年で「ケトン体」をめぐる環境は大きく変わりました。順天堂大学の白澤卓二教授が注目し、「ケトン体」の驚くべき能力を日本にいち早く紹介されたからです。
たとえば、ココナッツオイルを摂取するとアルツハイマー病にも効果があります。認知症というのは、脳が糖をエネルギーとして使えないために起きる病で、糖はダメだけだけれど、「ケトン体」だったら大丈夫、ということがわかってきたのです。ココナッツオイルを飲んで「ケトン体」を積極的に増やしてやると、ガス欠状態だった脳が「ケトン体」で動き始め、認知機能が改善するのです。「ケトン体」が体内で合成される、すなわち「ケトジェニック」な状態は、老化防止の遺伝子のスイッチがON!になっています。
また、「ケトン体」そのものにも体内の活性酸素を除去する物質の合成を促進する機能があることが、カリフォルニア大学のエリック・バーデン教授によって発表されています。
[コラム監修]
斎藤 糧三先生
ナグモクリニック東京アンチエイジング機能性医学外来医長、順天堂大学大学院加齢制御医学講座協力研究員、日本ファンクショナルダイエット協会副理事長をつとめ、健康的なダイエット法としてケトジェニックダイエットの普及啓蒙に尽力中。
雑誌テレビ出演多数
わかりやすい解説が定評。
ココナッツオイルの効能
上手に活用しよう★ココナッツオイルレシピ
料理だけでなくお菓子にも使える用途の広いココナッツオイル。毎日の食生活に上手にプラスしていきましょう♪
ココナッツオイルを使ったレシピをチェック!
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