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和食教育プログラム 〜メイドさんJAPAN〜(フィリピン)WASHOKU EDUCATION PROGRAM 〜HOUSEMAID JAPAN〜(PHILIPPINE)

女性の自立支援と、世界への「和食」の普及に努めます。
「メイドさんJAPAN~和食教育プログラム~」の卒業生が1,000人を突破致しました。

和食教育プログラム和食教育プログラム

2014年6月より、フィリピンにて「メイドさんJAPAN~和食教育プログラム~」をスタートしました。現地における女性の自立支援と海外での和食の普及を目的としたプログラムで、フィリピンの技術的な職業教育とトレーニングを実施する労働雇用省技術教育技能教育庁(TESDA)のプログラムの一つとして、ABCから和食レシピとノウハウを提供しています。

~1,000名を越える卒業生が学んだ人気プログラム~

プログラムは5日間(40時間)で、「和食」の正しい知識と味を正確に再現できるよう、料理教室の運営を通じて蓄積してきた料理インストラクターの育成とノウハウを生かし、インストラクターのデモンストレーションと実習を組み合わせた授業スタイルとなっています。また、料理の作り方だけでなく、調味料や道具の使い方なども学び、基本の和食を中心に日本の食材・ダシなどの日本食の知識やメニューを20品ほど身につけることができます。TESDAで最も人気のプログラムとして、多くの受講生に好評いただき、2017年の第5期の修了により、卒業生が1,000名を突破いたしました。

プログラムの内容

プログラムの内容プログラムの内容
~女性の自立に新たな選択肢を~

卒業生の中には、和食プログラムの受講をきっかけに、レストランで従事していたがホテルのシェフの応募にチャレンジし、キャリアアップに成功したという方や、和食に接したことで、日本の調味料を購入し、自宅で家族にふるまう中で、将来は食堂を開きたいという夢を語る方も多く、彼女たちの世界が広がるきっかけになっていると実感しております。今後も、 現地の女性の自立をサポートすると共に、海外に向けた和食の普及や、あらたな雇用の創出を目指し取り組んでまいります。

ABCクッキングスタジオが掲げる企業理念「世界中に笑顔のあふれる食卓を」をもっともっと世界に広めていくために、私たちだからこと出来るCSR活動を継続してまいります。

インタビュー

インタビュー

上代佳恵さん
<経歴>

CSR活動の一環として、ABCが協力しているフィリピンの国営職業訓練校「TESDA」の和食教育プログラムにボランティアとして参加。 その経験を活かして、「JICA青年海外協力隊」としてアフリカのジブチへ。女性の収入向上を目標に女性職業訓練校にて約2年間活動されました。

Q,どうしてボランティア活動に興味をもったのですか?

26歳のとき、タイへ旅行をしたんです。そのとき、小学校低学年くらいの女の子が路上に空き缶を置き、リコーダーを吹いてお金を稼いでいるところに遭遇しました。その光景を見たとき、自分が小学校の教材や遊びとして使用したリコーダーを、小さな女の子が生活費を稼ぐ道具として使っていることに衝撃を受けました。この子の家庭に十分な収入があれば、放課後は友達と遊べたのかな・・・といった想いを持ったのを覚えています。 この経験をきっかけに国際協力へ興味を抱くようになりました。
そんなタイミングで、生徒として通っていたABCで「TESDA」和食教育プログラムへのボランティア募集を見つけたんです。あ、これだ!と思いました。
収入向上を目標にした国際協力がしたいと思っていたので、ABCの取り組みに共感できたんです。

Q, 「TESDA」和食教育プログラムではどういった活動をされましたか?

フィリピンには、ボランティア2期生として、私を含めて2名で派遣され3か月活動をしました。
和食教育プログラムということで、1週間で11メニュー、10名程度の生徒さんへ教えていきます。生徒さんは1週間で入れ替わり、メイドさんとして働くことを目的にした方だけでなく、主婦の方や、中流家庭の女性など、さまざまな方に興味をもって参加していただいていました。
また、私たちが帰国した後も、継続した職業訓練の支援ができるように、訓練校のスタッフの方にもレッスンをしました。

Q, 「TESDA」のボランティアで印象的だったことはありますか?

私たちのレッスンを受けた方が「たこ焼き屋さん」をオープンされたんです。たった2時間で学んだ知識を自分の仕事として選んで、あっという間に実現してしまう行動力と、失敗を恐れないチャレンジ精神が素晴らしいなと思いました。そして、自分たちの活動がきっかけになっていることも嬉しかったです。

Q, 「TESDA」のボランティアで学んだことはありますか?

「コミュニケーション」の大切さです。
日々の挨拶、何気ない会話を重ねることで、個人を理解すること。そうすると、相手もこちらが伝えることに興味を持って耳を傾けてくれるんです。
一方的に知識を伝えるだけでなく、彼女たちとどうしたら打ち解けられるかを考えながら活動を続けていました。これは、「青年海外協力隊」としてアフリカのジブチ共和国で活動を行ったときも大切にしていました。

Q,日本へ戻られた後の活動について教えてください。

「TESDA」での活動にやりがいを感じて、もっと現地の方に長期で関われる支援活動がしたいと思い、「青年海外協力隊」に参加しました。
配属先のジブチ共和国では、過去に造形を学んでいた経験を活かし、女性の職業訓練学校の裁縫科で2年間従事しました。ジブチでは「食環境」が十分整っておらず、和食を通しての継続的な支援が難しかったので、学校では裁縫科の生徒達と一緒に製品を作り販売するプロジェクトを運営し、彼女達の収入向上をサポートしていました。

Q,今後の展望はありますか?

「教育」に関われる活動ができたらと思っています。
海外での技術指導経験を通じて、その人に合う学び方や取組み方があることを、改めて感じました。
フィリピンはジブチで出会った皆さんのように、経験で得たことを、アウトプットしてチャレンジを重ねていきたいと思っています。